高卒と専門卒どっちがいいのかと悩んでいる高校生は多いのではないでしょうか?
「将来のことを考えると、進学した方がいいかな…」このような方も多いと思います。
しかし、目的もなく進学するのは、良い選択肢とは言えません。
そこで、この記事では高卒や専門卒で就職するメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
今回紹介する内容を参考に、進路をどうするのか検討してみてください!
高卒と専門卒どっちがいいの?
高卒と専門卒どっちがいいのか、結論から言うと、自分自身に合った進路を選択することでどっちも良い選択肢になります。
例えば、いち早く稼いで自立したい方は就職した方が良いですし、もう少し学びたいと思っている方は進学した方が良いです。
しかし、「稼ぎたい」「学びたい」という具体的な目標がなくて悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
そのような場合は、以下の3つのポイントで考えてみましょう。
- 興味がある働きたい業種や仕事
- 学んでみたいこと
- 今後どのような生活を送りたいか
この3つポイントを考えることで、選びべき進路が見えてくるでしょう。
特に、興味がある働きたい業種や仕事がわかれば、高卒で就職できるのかできないのかで進路が大きく変わります。
3つのポイントから、逆算して進路を決定しましょう。
高卒で就職するメリット
高卒で就職をする際のメリットは以下の3つです。
- すぐに稼ぐことができて自立できる
- 進学費用がいらない
- 就職内定をもらいやすい
それぞれ解説します。
すぐに稼ぐことができて自立できる
まずメリットの1つ目は、すぐに稼ぐことができて自立できることです。
具体的には、自分の稼いだお金で服や車などを自由に購入できたり、旅行に行ったりと自分の好きな生活を楽しむことができます。
さらに、専門学校を卒業した人よりも早く社会人としての経験を積むことができ、精神的な成長につながります。
進学費用がいらない
メリットの2つ目は、進学費用がかからないことです。
進学する場合は、入学金や授業料、生活費などの費用が必要になります。
しかし、就職することで、これらの費用がかからず安定した収入を得ることができます。
就職内定をもらいやすい
メリットの3つ目は、内定をもらいやすいことです。
文部科学省によると、令和4年3月時点での高卒者の全国平均就職率は99.2%と報告されています。
就職率が最も高い都道府県は富山県で99.9%、最も低い都道府県は千葉県と沖縄県で96.8%となっています。
最も低い県でも96.8%の就職率なので、内定をもらいやすい状況となっています。
高卒で就職するデメリット
次に、高卒で就職するデメリットは以下の3つです。
- 生涯年収が低くなる可能性がある
- 高卒だと応募できる求人が限られる
- キャリアアップしにくい場合がある
詳しく解説します。
生涯年収が低くなる可能性がある
デメリット1つ目は、生涯年収が低くなる可能性があることです。
ユースフル労働統計2022労働統計解析加工指標集によると、高卒の生涯年収は男性が2億600万円、女性が1億4,960万円となっています。
一方、専門卒の生涯年収は、男性2億960万円、女性1億7,250万円です。
このデータから、高卒で就職した場合、専門卒よりは生涯年収が低くなるかもしれません。
高卒だと応募できる求人が限られる
デメリット2つ目は、応募できる求人が限られることです。
理由として、大卒以上や専門卒以上といった条件を出している求人が多くあるからです。
このような条件付きの求人があるため、転職先として良いなと思った企業があっても、応募できない場合があります。
キャリアアップしにくい場合がある
デメリット3つ目は、就職した企業が実績や実力ではなく学歴を重視する場合、キャリアアップがしにくいです。
例えば、高卒で実績を上げて会社に貢献していても、同じぐらい実績を上げている専門卒者と比べられた場合は、後者が昇進することがあります。
このように、学歴を重視する企業ではキャリアアップが難しいため、実績や実力を重視する企業に就職することが重要です。
専門卒で就職するメリット
高卒のメリット・デメリットを紹介してきましたが、ここからは専門卒のメリットについて紹介します。
- 実践で使用できるスキルが身に付く
- 専門業界と繋がることができる
- 生涯年収が高卒よりも増える可能性がある
実践で使用できるスキルが身に付く
専門卒のメリットとして、実戦で使用できるスキルが身につくことです。
専門学校では、特定の分野に関する知識や技術を学ぶため、卒業後すぐに職場で活躍することが可能です。
即戦力として、働いてくれるので企業からすると、とても魅力的な存在になります。
専門業界と繋がることができる
2つ目のメリットは、卒業生が企業で活躍しているため、業界との繋がれることです。
これは、専門学校と企業の信頼関係ができている場合、就活の際に有利になることがあります。
また、先生の人脈によって就職先が決まることもありますし、インターン先から内定をもらえる場合もあります。
生涯年収が高卒よりも増える可能性がある
3つ目のメリットは、専門卒の方が生涯年収が高卒よりも増える可能性があることです。
高卒のデメリットとして少し触れましたが、専門卒の方が生涯年収が高いというデータがあります。
その差は、男性で360万円、女性だと2,290万円あると報告されています。
生涯年収を増やしたい場合は、進学するのもありかもしれません。
専門卒で就職するデメリット
専門卒で就職するデメリットは以下の3つです。
- 進学費用がかかる
- 就職先が狭くなる
- 大卒より収入が少ない可能性がある
それぞれ解説します。
進学費用がかかる
専門卒のデメリットとして、進学費用がかかることが挙げられます。
専門学校の初年度納付金の平均は約128万円、在学中にかかる費用も含めると約220万円必要とされています。
高卒で就職する場合はこれらの費用がかからないので、お金がかかる点でデメリットに感じる部分になります。
参考記事:専門学校の学費と生活費
就職先が限られる
専門卒のデメリットは、就職先が限られることです。
専門学校は、特定の分野の就職先しか求人がありません。
そのため、途中で進路を変更することが難しく、仮に別進路に進んでも就職の内定をもらうのが難しくなってしまいます。
専門学校へ進学する場合は、明確な目標を持って進学することをおすすめします。
大卒より給料が少ない可能性がある
専門卒で就職するデメリットは、大卒より給料が少ない可能性があります。
企業によっては、学歴により給料が決まるところもあります。
そういった場合、同じ業務でも給料が大卒より少ないこともあります。
まとめ
この記事では、高卒か専門卒で就職するにはどっちが良いのか紹介しました。
具体的な目標がなく進路で悩んでいる方は、今回紹介した3つのポイントを基に考えてみてください。
また、高卒と専門卒のメリット・デメリットを参考に、これからの進路を検討してみてください。
自分が将来どういった生活を送りたいかを考え、逆算して進路を決めるとより良い選択肢を選べるでしょう。