「高校を卒業したらすぐに就職したい」
このような人は、学校の求人以外も気になりますよね?
この記事では、高卒でハローワークを利用する際のメリットやデメリットを紹介します。
就活で悩んでいる方は参考になるので、ぜひ最後までご覧ください。
高校在学中にハローワークを利用してもいいの?
この記事を読んでるみなさんが知りたいのは、高校在学中にハローワークを利用しても良いのかということですよね?
結論から言うと、高校在学中でもハローワークは利用可能です。
そもそも、ハローワークとは、厚生労働省が運営する国の職業紹介事業のことを指します。
ハローワークと聞くと、「仕事を辞めたら人が行く」というイメージがあるかもしれませんが、そのようなことはありません。
むしろ、ハローワークには、高卒者向けの求人や就職支援サービスがあるため、積極的に利用しましょう。
アルバイト探しでハローワークは利用しない方がいい
積極的に利用したいハローワークですが、高校生のアルバイト探しには向いていないので、利用しない方が良いでしょう。
ハローワークにも、アルバイトの求人はあるのですが、比較的求人数も少なく、実際には募集が終了しているのにそのまま掲載してある、というようなこともなかにはあるようです。
もし、アルバイトの求人を探しているのならば、時給など詳細に記載している求人情報誌やネットの求人サイトなどを利用してみましょう。
新高卒者は学校を通しての応募が基本
高校生のなかには、「高校を卒業してすぐ就職しよう」と考えている人も多いのではないでしょうか?
そのような場合、学校を通してハローワークの求人に応募するのが原則になります。
というのも、高校生の就職は学校とハローワークが共同サポートしているので、高校新卒者向けの求人は学校の先生に限定して公開されているのです。
もし、その求人に応募したい場合は、学校に推薦してもらうことが必須になります。
そのほかにも、高校生の就職活動には、下記のような決まりがあるため、事前に確認するなど注意しましょう。
- 応募書類の種類
- 選考開始の時期
高卒の就活でハローワークを利用する4つのメリット
高卒の就活でハローワークを利用するメリットは、大きく分けると以下の4つです。
- 求人数が多い
- 若い人向けのサービスが充実
- 職業訓練を受けることが可能
- 面接や履歴書の書き方を教えてもらえる
では、それぞれ詳しく紹介していきます。
求人数が多い
まずは、求人数が多いという点です。
ハローワークは、企業側が求人登録する際に費用がかからず、登録審査などもないため、企業登録数が多いと考えられます。
さらに、事業所は全国に500ヶ所以上あり、求人検索もインターネットサービスを通じて閲覧出来るため、参考にできるでしょう。
ただ、高卒新卒者向けの求人は公開されていないのですが、就職先の参考にはなります。
特に、就職サイトには載っていないような地元の中小企業の求人が多いため、「地元で就職したい」と考えている人には大きなメリットです。
若い人向けのサービスが充実
次は、若い人向けのサービスが充実しているという点です。
ハローワークには、「新卒応援ハローワーク」という施設だけでなく、45歳未満で正社員を目指す人のための「わかものハローワーク」、という就職支援施設も存在します。
「新卒応援ハローワークは、各都道府県に1ヶ所以上、全国で56ヶ所設置してあり、サービスは無料で受けられるため、就活に関して悩みがある際は活用してみると良いでしょう。
就活フェアやセミナーも開催されることがあるので、興味がある人はぜひ問い合わせてみてください。
参考記事:厚生労働省「新卒応援ハローワーク」
職業訓練を受けることが可能
次は、職業訓練を受けることが可能という点です。
職業訓練所では、職種について学び、経験を積むことが可能になります。
さらに、職業訓練を受ければ資格を取得することもでき、結果的にその資格があれば就職先の選択肢を増やすこともできるのです。
就職活動中には、社会に出て働くことに不安感を持ったり、ナイーブになることがよくあります。
もし、そのような不安を感じている場合は、職業訓練を受けることで少しでも自分に自信をつけましょう。
ただ、1点注意が必要なのは、職業訓練は高校生の状態では受けられないため、高校既卒状態になってから利用してください。
面接や履歴書の書き方を教えてもらえる
最後は、面接や履歴書の書き方を教えてもらえるという点です。
高卒で就職活動する際に、応募書類の書き方や面接対策は必須であり、高校在学中であれば、学校がすべてサポートしてくれます。
ただ、こういった施設を利用しなかったり、卒業後に利用しようと思っても、結局通常支援での活動となるでしょう。
書類の書き方や面接の練習ができるということは、就職活動において、とても大きなメリットと言えます。
高卒の就活でハローワークを利用する3つのデメリット
高卒の就活でハローワークを利用するデメリットは、大きく分けると以下の3つです。
- 相談できる人が決まっていない
- 悪い求人もある場合がある
- 待ち時間が長いことがある
では、それぞれ詳しく紹介していきます。
相談できる人が決まっていない
まずは、相談できる人が決まっていないという点です。
ハローワークの相談員は担当制ではないため、相談員が多い施設では毎回違う人に当たる、ということもあります。
毎回違う人では、こちらの性質を理解した上で紹介する、ということは難しいかもしれません。
なかには、担当を指名できる事業所もありますが、その場合は待ち時間が長くなるかもしれない、ということを頭に入れておきましょう。
もし、これからハローワークを利用したいと考えているのであれば、就活の現状や悩みなど、事前にまとめると、余計な時間がかからず、スムーズなやり取りが可能です。
悪い求人もある場合がある
次に、悪い求人もある場合があるという点です。
上記で紹介したように、ハローワークは掲載企業が多いので、企業の質も一定ではないということを理解しておきましょう。
掲載してあるからといって、必ずしも優良企業というわけではないのです。
求人の中には、経営状況が良くない企業やブラック企業なども紛れていますが、求人票をみただけではなかなか気づけません。
ハローワークの相談員ですら把握していないこともあるので、自身で見極めようとする意識が重要です。
待ち時間が長いことがある
最後に、待ち時間が長いという点です。
特に就職活動中は、1秒でも時間が惜しく、もったいないと感じられます。
住んでいる地域にもよるかもしれませんが、窓口に呼ばれるまでに長く待ち、窓口に案内された後も企業に問い合わせる際に時間がかかることもあるようです。
もし、今後ハローワークを利用する際は、混雑しやすい時間帯を避けたり、時間に余裕を持って利用するのがおすすめでしょう。
まとめ
この記事では、高卒でハローワークを利用する際のメリットやデメリットについて紹介しました。
就職先を探したくても、学校にはなかなか良い求人がない、と悩んでいる方は意外に多いのではないでしょうか。
もし、このように学校の求人に関して悩みがある人や、就職活動自体が不安という人も、相談したい内容をまとめて、一度ハローワークを利用してみてください。
就活に対する悩みも、少しは解消するかもしれません。
今回紹介した内容を参考に、就職活動が少しでも有意義なものになれば幸いです。